私の(木造)建築論
2.木の住まいの良さ
 本物の確かさを感じたことはありますか?それは実際に味わった人にしかわからない。私自身もわかっているか怪しい。たぶんに精神的なものでもある。時代遅れかもしれない。
  21世紀の住まいは、グローバルデザインの無国籍住宅となるであろう。バリヤフリーが進み、外界から遮断された快適空間の中で飼育されることになるのであろうか。
  そこでは感情もコントロールされるかもしれない。今から百年のうちにどんな変化があるか楽しみではあるが、我が人生はその半ばで終わる。

  「木の住まい」は、私たちに居心地の良さや安心感を与えてくれる。それは素材の持つ素朴さによると思う。森林浴のすがすがしさと共通する何かがあると思う。
 新建材などの家と住み比べてみるとよい、と言っても2軒の家を建てることは現実的ではないのだが。

 中にはいるとほっとするのが杉や檜で作られたシンプルな木の家。
 そんな家に、誰もが住めることをめざしたい。


4.木造住宅を作る職人たち
 木の住まいを誰に作ってもらうか?これは大きな問題である。しかし、最近ではハウスメーカー、工務店が巾を利かせる中で職人が注目されることは少ない。「○○の木の家」という新聞広告にも、健康とか木のことは書かれているが、大工さんの名前が挙げられることはない。
 このことに疑問を抱いたことはないだろうか。
 一軒の家ができあがるまでには、多くの人の協力が必要である。それに携わった人々の目に見えない思いが、その家には残っていくのである。そう思って住み続けることが、自分の家を愛することになるのだと思う。
 自分の家を愛することは、自分の家族を愛することと同じように大切なことである。
 職人たちはそんな愛を育ててくれる立て役者ではないだろうか。

6.国産住宅2000の提案
  (2000万円以内で作る国産住宅)
 地元の国産材を使い、地域の大工さんに作ってもらう。
 昔懐かしい職人さんの心意気が感じられる、環境に優しい21世紀の住宅ができないものだろうか?大きな課題である。
ただいま執筆中。
ヤッフーで「嶋田義博」で検索すると
http://www.kiwi-us.com/~sccサラワクキャンペーン委員会の中のニュースレターにも載っています。  
1.どんな家をつくろうとしているのか
 今たずさわっている仕事は木造の家が中心です。それは、自分の手の届く庶民の家を仕事の中心にしていきたいと思っているからです。
 私の父は宮大工の元で修行をしたのですが、戦争から帰ってからは、自転車で通える範囲の仕事を選びました。地域の顔の見える人たちから仕事を依頼され、途絶えることなく家づくりをしてきたのです。当時の写真を見ると父は輝いていました。
 しかし、我が家の生活は裕福ではありませんでした。当時は誰もがそんな時代だったのかもしれませんが、父は職人という生き方が好きで、世渡りは不器用だったように思います。
 私は父の薦めで会社員の道を歩み、地元の会社組織の設計事務所に勤めたのですが、父の死後辞めることになりました。
 私は職人ではありませんでしたが、庶民の家をつくる仕事に就きたいと思い始めていたのです。
 その時出会ったのが「住んで暮らすための木の住まい」でした。贅沢三昧の趣味の悪い木の住まいではなく、普段着の木の住まいを作っていきたいと思いました。その第一作が我が家です。最初でしたので失敗もあります。梁も杉ではなくベイマツを使いました。
 今までに作ってきた家は多くありませんが、一軒一軒大切に関わってきました。
 
 
3.鉄骨やコンクリートの住まい
 骨組みを鉄骨や鉄筋コンクリートで作った「木の住まい」も、もっと増えてくると思う。3階建てともなれば、風の強い地方では十分な構造的配慮も要求される。また都会では中高層の集合住宅も「木の住まい」とする必要がある。学校などにおいても、コンクリートを木で被覆することは、教育的観点からも必要である。これについては科学的データーもある。日本の山の木を使って、日本の山を守ることは新世紀の重要課題でもある。

5.木造大工の昔と今
 何と言っても木造住宅は安く作られてきた。それは大工職人や左官職人の低賃金に負うところが大きい。昔なら近所の大工さんに頼めば、日当だけで引き受けてもらえた。そんな大工の家庭生活は「貧しい」ものであったが、大工の社会的地位は低くおさえられ、それを補う職人気質で支えられた。
 しかし、そんな生活に満足できない「大工」は工務店を組織し、そのトップになることで社会的地位と経済的余裕を確保することとなった。
 自立した大工職人は減り、労働者としての大工が増え、分業化も進んだ。そのほうが収入が増えるという現実もあった。
 職人としての大工を目指す若者は、自らの道を自分で切り開かなければならない。昔のように半農半大工で食っていく時代ではない。宮大工の腕があっても地方では食っていけない。
 そんな大工を支援していくのが、スクラム建築工房の仕事である。
     ↓こんな仕事をしています。
この案は上記右側の案を修正したものである。修正箇所は
1.高気密住宅対応とし、一階のストーブの熱が吹き抜けから二階にまわり、階段を伝って下りてくるように空気の回路を明確にした。室内結露防止のためである。
2.雪対応として、玄関を広くし、冬の収納に備え物置を広くした。薪の保管場所でもある。
3.南側にも雪よけの庇をもうけた。窓下部分は薪の乾燥場所でもある。洗濯物を干したり、柱に横木をわたして布団干しにも利用する。